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物流管理を進化させる「LOGI-Cube」導入の全貌株式会社 三興運輸

物流管理を進化させる「LOGI-Cube」導入の全貌 ~ 業務効率化と働きやすい環境づくり ~

株式会社三興運輸は、宮崎市に本社を構える総合物流企業です。宮崎市・延岡市・高千穂町に営業所を構え、創業以来「迅速・確実・丁寧」をモットーに、安全第一の輸送サービスを提供してきました。
70台の車両を保有し、一般貨物輸送から冷蔵・冷凍輸送まで幅広く対応しています。地域企業や個人のお客様の多様なニーズに応え、多岐にわたる物流ソリューションを展開しています。

2023年に物流管理システム「LOGI-Cube(ロジキューブ)」の「日計表管理システム」を導入しました。導入に至るまでの流れや抱えていた課題、導入後の効果について、詳しくお話を伺いました。

抱えていた課題:煩雑なデータ処理の改善と属人化の解消を目指して

LOGI-Cube導入以前は、荷主への売上実績や請求管理などの日計表データを、別の管理システムとエクセル(マクロ機能を活用)データを組み合わせて管理していました。
各営業所で別々にデータ管理が行われ、請求書発行後にはFAXで本社にデータを送付していました。修正が必要な場合は電話やFAXで報告してもらう仕組みでしたが、報告漏れや紙ベースの管理による煩雑さから、人的ミスが発生することも。
月末の締め処理時にデータの不一致が起きることもあり、そのたびに各営業所へ確認し、調整するのに大きな負担を感じていました。
さらに、インボイス制度の導入に伴い、当時のシステムやエクセルデータが対応しておらず、改修が必要でした。また、対応できる人材が限られることも課題の一つでした。
「インボイス制度への対応」を第一の目的としつつ、新システムの導入を検討。同時に、「データの一元化」や「属人化からの脱却」も目標に掲げました。
株式会社三興運輸 財務部 部長 鈴木 英寿 氏

株式会社三興運輸
財務部 部長 鈴木 英寿 氏

導入の決めて:運送業に特化したクラウドシステム。迅速な対応が決め手に

LOGI-Cubeは運送業に特化しており、法律や税務面でも業務に最適化されていました。日計表管理システム・日報管理システム・配車支援システムなど、多様なパッケージが用意されており、目的や段階に応じて選べる点も大きな魅力でした。
当社ではまず「日計表管理システム」を導入しました。
特に大きな決め手は、「迅速な対応」でした。システムの開発会社である株式会社コモンコム様や販売代理店のスパークジャパン株式会社様は、導入前後を通じて、迅速かつ的確なサポートを提供してくださいました。
導入時の社員向けレクチャーも丁寧で、初期教育がスムーズに行えたと感じています。

「LOGI-Cube(ロジキューブ)」のシステム構成

  • 荷主への売上実績・請求、傭車先への傭車料実績・支払いを管理します。
  • 手書き日計表から入力しやすい一覧表形式の入力画面です。
  • 荷主、傭車先、発着地などのコード検索だけでなく過去運賃の検索も便利です。
  • 日次、月次、随時で実績を確認できます。
  • 入金処理、支払処理を行うことで売掛管理、買掛管理が行えます。
  • 請求管理は、処理状況確認、誤操作防止機能が便利です。
  • 請求書様式は、荷主毎に設定することができます。
  • 未確定運賃にも免税運賃対応をしています。
  • 運賃計算は運賃表、路線タリフでの計算ができます。

導入効果:半日以上の作業がワンクリックに。圧倒的な業務効率化

LOGI-Cubeはシンプルで使いやすいUIを備えており、現場からも高く評価されています。
以前は毎日同じ項目を入力する部分で毎回手入力が必要だった作業も、現在では複写機能を使って一括で対応可能です。これまで4日かかっていた作業が1日で完了し、入力ミスも減少しています。集計作業も以前は紙で出力して、手計算していたのですが、ワンクリックで済むようになり、半日かかっていた作業が数秒で完了するようになりました。
株式会社三興運輸
本社営業所 所長代理
米澤 裕太 氏

株式会社三興運輸
本社営業所 所長代理
米澤 裕太 氏

ほかにもこんな効果が!!

  • リアルタイムでの状況把握と売上確認
    全営業所でシステムを統一したことで、リアルタイムで売上が反映されるようになり、各営業所の状況を正確に把握できます。請求書の進捗状況も一元化され、修正作業の負担もかなり軽減されました。
  • 社員のモチベーション向上
    全営業所がシステム上でリアルタイムで各営業所の売上状況を把握できるため、「あの営業所がここまで売上を伸ばしているのなら私達も頑張ろう」といったモチベーションにも繋がっているようです。
  • リソースの平準化
    また、リソース平準化も図ることができています。負荷がかかっている人員や営業所がタイムリーに把握できるので、余裕のある営業所が業務を引き取るなど、業務や人員を適切に割り振ることができ、労務環境の改善もできています。業務を見える化できたからこそ、助け合いの精神も生まれているように感じます。
  • 労働環境の改善
    システムの導入により、データ不一致や人的ストレスが軽減され、職員の余計なストレスが減りました。働きやすい職場環境にも繋がっています。

今後の展開

米澤氏:現在、荷主からの依頼は電話で受け付け、予算面の調整などを人的に行っています。また、車両の修繕費用や車検・点検費用の管理、見積もりの作成なども手作業で対応しています。これらの業務をシステムで一括管理できるようになれば、さらに業務改善が進むと考えています。人的リソースが限られている今だからこそ、少数精鋭のチームで、より高い生産性を実現できる可能性があるのではないでしょうか。

鈴木氏:日計表管理システムを導入してから、約1年が経過しましたが、その効果を確実に実感しています。今後は配車支援システムや運転者台帳システムの導入も視野に入れ、さらなる生産性向上を目指したいと考えています。
価値観が多様化する現代において、弊社ではボトムアップ型の業務改善を積極的に進めています。今後も古い慣習に縛られることなく、従業員の新しい価値観を取り入れながらDX化を推進していきたいです。その結果、従業員の働きやすさが向上し、定着率の向上にもつながるでしょう。こうした取り組みによって、持続可能な会社経営が実現すると信じています。

提供したサービス等の情報

導入製品
  • 『LogiCube』
    ※ロジキューブは、コモンコム社のパッケージ製品です。

導入事例 – PDF版 –

三興運輸 DX 導入事例(PDF版)